金沢「古民芸みや」の日々

勇魚(いさな)の茶托

午前中、前から見たいと思っていた工芸展を、

石川県立美術館へでかけてきました。

金沢出身の文化功労者、人間国宝の方々の素晴らしい、繊細で力強いパワ―に圧倒され、

その上細やかな、人間のもつ、好ましい愛らしい動物の、素晴らしい表現力など。

あるいは極限まで、自分を突き詰めて作られた作品など、

魂が込められていました、14日迄だそうです。

さて、品物です。

鯨は大きくて勇ましく、大変長命なめでたい動物として、

日本人にはふるくから、したしまれています。

南氷洋で捕獲した、白長須鯨の髭を特殊技術で加工したもので、

日本にはまだプラスチック等なかった時代に大変貴重され、

軽くて水に強く、需要があったらしいんです。

不思議な質感があり、色合いも一つ一つ違います。

昔からおめでたいものとして、扱われたそうです。


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